学会発表とかとは違うの?コツとかあれば教えて欲しい…
など面接で研究内容を発表する際に色々と不安なことがあるかと思います。
本記事では上記の疑問に答えつつ、実際に発表する際に意識しておくべきポイントについて解説していきます。
✔本記事の内容
・相手に分かりやすく説明するために【定性的な理解や比喩表現が大事】
・企業が研究発表を通して知りたいことを確認しておく
僕は地方国立の理系大学院を卒業して社会人になりました。
今でも研究室の後輩や他の方々から就活のアドバイスをしており、その中でも皆さんに知っておいてもらいたいものについて共有しています。
理系大学院生の就活での研究内容の発表はどんな感じなのか?

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就活での研究内容の発表は企業により様々ですが、数枚のプレゼン資料あるいは数枚の研究概要を事前提出したうえで数分から10分程度で発表する形になります。(基本的に企業から発表形式は指定されます。)
基本的に企業側が修士生に高い専門性を求めていないので、研究内容よりも「如何に研究内容を簡略に素人相手にも分かりやすく伝えられるか」が要求されます。
これは仕事において置き換えると分かりやすいと思います。あなた個人に与えられた仕事の進捗状況を伝えるときに会社などの時間が限られた中では、要点だけをまとめてあなたの主張のみを必要とする場面が多いからです。
面接官には1-2人の技術職の方がいるかと思うので、本当の素人に話すわけではなく、理系の知識を持った方との議論もあります。
技術職の方とはいえ、ほとんどの場合、あなたの研究内容について深く精通している人であるわけではないので、素人に伝える必要があると考えて研究概要を話さなければなりません。
>>参考記事:就活の面接は学会発表で練習すべき理由【大学院生必見】
相手に分かりやすく説明するために【定性的な理解や比喩表現が大事】

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相手に分かりやすく伝えるためには、2つのポイントがあります。
1つは、相手がイメージしやすい大きな背景から小さな点へと順に話すことを意識することです。
例えば、もしあなたが太陽光発電用の結晶シリコンの構造解析をしていたとします。
もう1つは、できるだけ定性的に話して定量的な値は最低限にすることです。
理系の人はよくやりがちなのですが、細かな数値や条件の話を専門外の人が聞いたとしても、それが何故重要なのか?分からないことが多いです。
学会発表だとまだ専門家の集まりなのでいいですが、あくまでも「あなたの研究内容は何なのか?」というのが重要なので、その値に大きな意味合いを持たない場合がほとんどです。
それよりも定性的にどういったものなのか比喩表現でもいいので伝える・理解してもらうことの方が重要になります。
企業が研究発表を通して知りたいことを確認しておく

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企業が修士生に求めている能力は高い専門性ではありません。
それよりも「基本的な理解力」、「論理的思考力」、「相手に伝える能力」、「研究を通して分かる仕事への姿勢・取り組み方」となります。
最初の3つに関しては前章を参考に理解して実践することで身につけることができます。
(論理的思考力を鍛えたい方は別途本の購入をオススメします。>>参考記事:論理的思考力を鍛えるわかりやすい本【初歩から実践まで】)
「研究を通して分かる仕事への姿勢・取り組み方」は簡潔に述べると研究をする中であなたが苦労して乗り越えたときの思考方法や問題解決能力など、仕事をする上でも求められる普遍的な取り組み方・思考法で学生が強くアピールできるポイントとなります。
詳しくは下記記事にて解説していますので参考にしてみてください。
>>参考記事:就活で研究成果が無くても内定ゲットできる理由と対策【仕事での姿勢を見極めるのがカギ】
まとめ
就活で研究発表をするのは緊張するかもしれませんが、逆に相手は素人なので細かなデータや成果は求められないので、思い切って抽象的な表現でもいいので伝えることに専念しましょう。
少しでも力添えになれば幸いです^^
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・論理的思考力を鍛えるわかりやすい本【初歩から実践まで】
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