学会発表や卒論発表の質疑応答を失敗せずうまく答える方法やコツ

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研究室


今回は卒論発表だけでなく、学会や修論などの研究発表でも使える質疑応答の際に抑えておきたい具体的な決まり文句やコツを紹介します。
※尚、発表が苦手で全く自信がない方は以下の記事も参考にしてみてください。

>>参考:初めての学会発表(卒論発表)で失敗しない最低限の準備と対策

本記事では、下記の内容を解説します。

・YesかNoかハッキリさせる
・質問に対してまずは一言で簡潔に答える
・疑問詞系の質問に対しての答える型
・知らない・分からない場合は素直に答えたうえで、自分の意見を述べる
・質問の意図が分からなければ自分なりの理解を加えたうえで聞き返す
・異論は受け入れ理解を示した上で、主張を述べる
・強く当たる質問者に対してもいつも冷静かつ客観的に
さいごに


記事を作ってるのはもうすぐ修士を卒業する大学院生です。これまで卒論発表だけでなく、研究発表では6回学会に参加し、論文投稿も行っています。その中で得られた質疑応答のコツ、特に発表が上手いと言われる人はみんな必ず守っていることなので是非参考にしてみてください。

YesかNoかハッキリさせる

Yes/Noの2択を迫られる問題だけでなく、「A・B・Cの内、どれですか?」のように選択肢が用意された質問をされたときには、まず必ずあなたが必ず選択肢のうちどれなのか答えを述べましょう。

間違っても「Bかもしれないですが、AもCもありえます」とか「~~~~の理由で、〇〇〇と予想できるので、Aだと思います」のような回答は避けましょう。


質疑応答は時間が限られているので、まず必ず最初に結論です。答えが不明な場合は、「AともBともいえないです」「YesでもNoとも現状言えないです」などと結論を述べることが大事になります。

質問に対してまずは一言で簡潔に答える

補足情報など色々と説明したくなる気持ちは分かります(僕はたまにやらかします)が、まずは単刀直入に言えるようにしましょう。
できるだけ相手にとって必要な要点を考え重要度の高い順番に、必要な分だけ伝えるようにすることがコツです。

あまりにも蛇足の説明が増えると上で書いた理由と同じで時間制約がある中では不必要なものは切り捨てていかないと聞く側は時間が勿体ないと感じてしまいます。(発表会に慣れている専門家は特にです)

これらの考え方については、論理的思考力が必要となるので下記記事を参考に書籍で勉強するのもアリだと思います。特に論理的思考力は一長一短に身に付くものではないので、別途勉強しておく方が自分への将来の価値ある投資になります。

>>参考:論理的思考力を鍛えるオススメの本

疑問詞系の質問に対する答える型

型を覚えてそのままの通り答えましょう。変に個性は出さないようにしましょう。


・「なぜ〇〇をしようと思ったのですか」→「~だから〇〇をしようと思いました」
・「どのようにお考えですか」→「△△と考えています」
・「何の測定法を用いたのですか」→「□□の測定法を用いました」

知らない・分からない場合は素直に答えたうえで、自分の意見を述べる

僕はたまにやってしまうので直さないといけないと思ってます。

知らない・分からないとき、その場で無理に考えて答えようとすると、矛盾が生じたり、議論がグダグダになる可能性があります。まずは、バッサリと知らなければ知らない、分からなければ分からない、と言い、その後に自分の見解を考えて余裕があるなら述べましょう。

無理して考えて捻り出しても論理が破綻することが多いです。それに質問者は別に完璧な答えが欲しいとは思ってないので、素直に答えましょう。

質問の意図が分からなければ自分なりの理解を加えたうえで聞き返す

少し小手先のテクニックでもあり、相手への配慮にもなります。
たまに言われた質問のツギハギ部分しか分からないときは、自分なりに質問を解釈して改めて「○○について△△が起こったか、ということでしょうか?」という感じで聞き返します。

小手先のテクニックと言うのは、
「自ら考えて発言することで質問の意味を理解する」+「相手からそれが合っているかフィードバックを貰える」+「思考時間を捻出できる」
、の3点あります。

配慮というのは、あなたの話を聞いていますよ、という示しがつきます。

異論は受け入れ理解を示した上で、主張を述べる

異論に対して噛みつくことほど、お互いにダメージの入るシチュエーションはないので、絶対にまずは受け入れてください。

僕だったら、「確かに私も○○の可能性はあると思っていたのですが、□□の実験結果から△△の可能性の方が高いのではないかと考えました」という感じで理解を示しつつ反論を述べます。

強く当たる質問者に対してもいつも冷静かつ客観的に

卒論発表や修論発表ではたまに学生に対して強く当たる教員がいるかもしれません。

もちろん教育のために本人は意地悪しているのかもしれませんが、そのような煽りに対して自分も乗っかるのではなく、あくまでも冷静かつ客観的に対処しましょう。

自分が間違っていると謝る必要もないですし、逆に威圧的になる必要もないです。

おかしいと言われたとしても、あなたがどのように考え、どのように対処し、今後どうするつもりなのか、常に淡々と述べることがよいです。

さいごに

以上が卒論発表における具体的な回答方法になります。

といっても、「発表に慣れていないし、自分の研究をそもそも全然理解できていない」といった方や「相手に伝わるように話すのが苦手だ」という方は、下記記事を参考にしてみてください。

特に論理的思考法は、後々の学会や修論だけでなく、就職活動中や就職後に備わっていないと大失速してしまう危険があるので、頭が硬くなる前に時間をかけて習得しておいて損はないです。